徳島県基礎学力テストとは~これで点を取らなきゃ高校受験が危ない真実~

2026年度の入試に向けて、2025年度の中3生対象・徳島県基礎学力テストが今年も始まります!

第1回が10月1日(水)にあります。

中3生は、高校入試合格に向けて、ここから半年間の追い込みになります。


さて、この徳島県基礎学力テスト(通称『基礎学』)は、中学3年生にとって重要な試験であり、その結果が受験校の選定に大きく影響します。

徳島県の高校入試は他県と比べて特殊で、基礎学力テストの点数が進学先を左右します。早期からの準備が不可欠なのですが、実は保護者にきちんと説明されることがなく、重要性に気づかず損をしていることが多いのです。

本記事では、今後も徳島県の県立入試の合否に大きく関わる基礎学力テストについて解説します。

【自己紹介】

来夢塾塾長の武知は、20年徳島市で塾を経営しています。これまで多数の受験生と保護者の相談に応え、効果的な対策を提供してきました。徳島県の受験事情や基礎学力テストの重要性について、詳しくお話しします。

それでは参りましょう。

目次

徳島県基礎学力テストとは?

徳島県基礎学力テスト(以下『基礎学』)は、徳島県の中学生全学年に課されるテストです。

テスト教科数は、全学年とも英語・数学・国語・理科・社会の5教科です。

中3生にとって基礎学とは

中3生の基礎学は、徳島県公立高校入試の受験校を決める際に、重要なウエイトを占める、公平性の高い、非常に重要なテストになります。年3回実施されます。

中1~2生にとって基礎学とは

中1~2生は年1回実施されます。ただし、中3の基礎学とは違い、高校入試に直結しているわけではありません。

それでも年度の最後の方、2月に行われるため、1年間の勉強がどれだけ理解しているのか分かる、とても意味のあるテストになっています。

徳島県基礎学力テストの日程・範囲

基礎学の日程

日程は毎年同じ時期に行われています。

・中3生:10月初旬・11月中旬・1月の冬休み明け(計3回)

・中1~2生:2月中旬(1回)

基礎学の出題範囲

中3の範囲

10月に実施される第1回目の基礎学では、理社は1~2年の範囲すべて、英数国は1~2年の範囲に加えてだいたい3年の夏あたりまでに習ったところまでが出題されます。

また2回3回になるにつれて、3年生の範囲が増えてきます。

それでも3回とも中1最初からの問題が出るので、広い範囲で出題されることに変わりありません。

中1~2生の範囲

1年はだいたい最初から1年1月ぐらいまで、中2年では中1年の最初から2年生の1月ぐらいまでが範囲で、直近に習った内容まで出題されます。

こちらもいずれも広範囲にわたっているため、何が出題されてもおかしくない、とても難しいテストであることには変わりありません。

基礎学はなぜ重要なのか(特に中3)

公立高校入試の前にある基礎学

徳島県内の公立高校に進学する際、3月に入試を受けます。

徳島県では、本試験3より半年前の10月から3回にわたり、基礎学を受けなければいけません。

徳島県内中学生が全員受ける

中間・期末などの定期テストは、それぞれの学校の先生によって作られ、テスト日程も、各学校によりまちまちです。

しかし基礎学の場合は、徳島県内の中学校で県下一斉に、同じ日に同じ問題で行われます。

それを、徳島県内の中学生が全員受けるようになっています。

3月の高校入試前に3回行われるテストで、県内中3生にとって、とても公平なテストです。

重要なのは…その基礎学の点数で、入試本番での受験校が決まってしまう!ということなのです!

徳島県の高校入試は10月から始まっている⁉

高校入試の5カ月も前から計3回実施される、徳島県内の中3生が一斉に同じ問題を解く『基礎学』。

このテストは公平に行われるだけではなく、受験生全員の中3後半における学力が分かる機会でもあります。

3回の基礎学の総得点で、受験生全員のランク付けが可能になるという、非常に重要なテストなんです!

そういったことを考えると「徳島県の公立高校入試は10月から始まっている!」と言っても過言ではありません!

徳島県の高校入試は『4回ある⁉』

徳島県では、公立高校入試本番の前に、県下一斉で実施される基礎学力テスト(10月・11月・1月)があり、その点数が志望校の選定に直結します。

つまり「入試は3月から」ではなく「10月から始まっている」と考えるべきです。基礎学の結果次第では、志望校を変更せざるを得ないこともあります。

【要注意!】基礎学の結果が徳島入試の受験校につながる

中学の先生は県内中3生全員の点数を把握している⁉︎

基礎学の点数で受験校が決まるのはなぜか?

前述したように、基礎学は県内全員の中3生たちが同じ日に同じ内容で行われます。

ここからはあくまで見解ですが…

県内中3生全員の総得点を、中3担当の先生たち全員が把握していると思われます!(確実性が高い!)

また中3全員の第1・第2志望校も把握していると思われます。

先生の意向で受験校が決まることもある

徳島県の高校入試には「調整」という仕組みがあります。私立高校が少ないため、公立に落ちたときの受け皿がほとんどなく、生徒が安心して通える選択肢が限られているのです。

そのため、中3後半に3回行われる基礎学の結果をもとに、各中学校では「安全に合格できる受験校」を勧める動きが強くなります。三者面談などで、担任の先生から「点数が足りないので志望校を変えた方がいい」と言われ、志望校を下げざるを得ないケースも少なくありません。

最終的には、親御さんも「落ちて二次募集を受けるのは避けたい」と考え、結果的に担任や学校側の意向に沿って受験校が決まる…そんな現実が徳島にはあります。

今後普通科の『学区制』も2029年度入試から撤廃される…

徳島県の普通科高校は、現在「徳島市・県北西部・県南部」の3学区に分かれ、学区外からの合格者数が制限されています。ただし2029年度入試からは学区制撤廃が検討されており、2026年度から段階的に学区外受験の割合が引き上げられる予定です。

学区制の問題は、不公平さにあります。たとえば徳島市内の高校を受験する場合、学区内の生徒なら基礎学350点前後で十分合格可能ですが、学区外だと430点以上が必要になるケースがあります。徳島北高校と鳴門市のように、実際には自転車で10分しか離れていなくても「学区外」扱いとなるのです。

塾長としては「基礎学の点数で公平に受験できる制度」にすべきだと考えています。一方で「学区制をなくすと人気校に受験生が集中する」との懸念もありますが、それなら他校も「行きたいと思われる学校」に改革していけば良いのではないでしょうか。

学区制がなくなれば徳島市内の中学生は危機

学区制が廃止されると、これまで「学区外だから9割必要」と苦しんでいた生徒も、公平に基礎学の点数だけで勝負できるようになります。

一方で徳島市内の中学生にとってはライバルが増えるため、これまで200点台後半でも「なんとか普通科に合格できた」ケースが難しくなります。つまり、早い段階から受験生としての意識を持ち、10月の第1回基礎学に向けて本格的に備える必要があるのです!

さらに塾長の見立てでは、コロナ禍以降、特に徳島市内の中学生の学力低下が目立ちます。授業に集中できない環境や、非効率な宿題の繰り返しが要因です。このままでは市内の生徒が市外高校へ流れる可能性すらあります!

基礎学力テストの対策、勉強法

とにかく早めに受験生だと意識する!

『2029年春の入試から学区制を撤廃・来年2026年春の入試から段階的に引き上げていく』

これは、来年度受験生になる中2生から、高校入試が少しずつ変わっていく、ということを意味します。

だから今の中2生たち、それ以降の子たちにも聞いて欲しい!

受験生であることの早めの意識…塾ちょーはいつも、中3生が1月の第3回基礎学が終わった後、中2塾生たちに『もう塾ちょーは、中3の基礎学がすべて終わった時点で、君らを受験生として見ていくよ、もう君らの中3第1回基礎学まで1年ない!9カ月しかないけんな!』と伝えています。

ちょうど中2も2月に年1回の基礎学があるから、2学期期末テストが終わる12月から冬期講習も含めて基礎学がある時まで、基礎力をつけるため、今までの復習をしていきます。

まずは基礎力を今のうちにつけなきゃ、基礎学は、基礎学力とは名ばかりで、難しい問題がたくさん出題されます。

今まで実力テストもしてきたけど、実力テストよりも、学年平均で20点ほど下がります。だから中3の夏になったとき、『基礎を理解していないから、基礎的な問題ばかり解こう』では遅すぎます!

とにかく勉強量を増やすことは重要です。

受験生が1日30分や1時間の勉強を週に数日しかしていないなんて言語道断!

まずはメリハリをつけ、1月からは、1日数時間は勉強できるようにしてほしい。

そのため来夢塾では、基礎学力テストでしっかり点を取り、行きたい高校を受験するために、『高校受験&基礎学力テスト対策特別講座』を、8月のお盆明けから2月まで計24回、土曜日の半日を利用して1教科1時間×5教科=5時間の特別講座を行っています。

今年も8月23日から始まりました!

楽しい高校・それ以降の生活を夢見て頑張ろう!

そんな皆さんを、来夢塾は応援します!

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この記事を書いた人

武知 史人のアバター 武知 史人 来夢塾 塾長

地元徳島の子どもたちに、自分の経験も伝え、徳島の子たちが未来の世界で活躍する人材になるのを夢見て、約15年で何百人もの子どもたちを教えてきた実績のもと、自分も進化しながら精進していく所存です。『子どもたちの未来と夢を応援する塾』来夢塾を、宜しくお願い致します。

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